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2026.06.10 05:00

小社会 お疲れ現代人

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 現代社会はとかく無駄を嫌う。費用対効果が象徴だろう。コストパフォーマンス、略してコスパと呼ばれる。最近は、時間対効果のタイパ(タイムパフォーマンス)要求も強い。

 では、いまどきのコスパやタイパの改善策とは―。ずばり人工知能(AI)の活用らしい。時計メーカーが先日発表した「セイコー時間白書2026」にもくっきりと表れている。

 1200人に聞いたところ、AIが「自分の日常に浸透している」と回答した人は52・1%。前年より5・8ポイント増え、過半数に達している。AIに情報収集や取りまとめなどを依頼し、時間効率を上げているようだ。

 ただし、いまやそんなレベルにとどまらないのがAI。調査では「仕事の相談に乗ってもらう」「人生相談に乗ってもらう」「愚痴を聞いてもらう」とした人が、いずれも2割以上いた。人と違って返答が早く、後腐れもない。気持ちは分かるが、何とも複雑な思いがする。

 白書には他にも目を引く数値がある。何もしない時間も「必要」だと答えた人が7割を超えている。同じく「時には立ち止まってひとつのことを考えたい」人の多さも目立つ。

 効率ばかり求める社会に現代人はお疲れ気味なのかもしれない。そういえばこの頃、精神的な満足度を問うメンタルパフォーマンス(メンパ)という言葉を聞くようになった。きょうは「時の記念日」。時間と生活の質を見つめ直したい日である。

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