2026.06.10 08:56
【吉本岳史の決断】より簡単でない方を選ぶ…ステップアップに大きな葛藤―高知ユナイテッドから徳島ヴォルティスへ(上)
サッカーJ3・高知ユナイテッドを去ることになった吉本岳史監督。J1昇格も射程に入るJ2・徳島ヴォルティスからの招聘(しょうへい)だが、その表情に喜びは読み取れない。古里のクラブに復帰後わずか半年での退任。「こういうタイミングでのオファーに正直、悩みました。高知は居心地の良い場所だった。だからこそ大きな葛藤を伴う決断でした」。決断に至った思いを3回に分けて紹介する。(構成=井上真一)

「隙間時間はずっと悩んでいた」。オファーを受けてからの日々を振り返る吉本岳史監督(高知新聞社=新田祐也撮影)
―悩みに悩んだ。
「24年の新潟への出方や今季の(高知Uへの)戻り方もあって、正直悩みました。(オファーの)タイミングは自分ではつくれないので、話が来たこと自体はうれしいけど、タイミングが本当にこれで良かったのかは分からないです」
「今、チームをつくり上げているところで、『ユナイテッドらしいフットボールはこうだ』っていうのがちょっと見えてきた。なので、僕の中ではすっぱり『はい』とはならなかった。オファーを受けてからは練習、試合のことは頭にあるんですけど、隙間時間と言うんですか、何もしない時間はもうずっと悩んでいました」
―その中で決断した。
「上のカテゴリーから監督の話が来ることは簡単にはない。選手にはいつもチャレンジしろって言ってるし、『チャレンジした結果どうなるのか』っていうところに、(高知Uに残る場合とは違う)面白さを求めたっていうのはある。極端に言えば、…



















