2026.05.06 05:00
小社会 人同じからず

本の中に高校の同窓会の案内状があった。〈天国の友よ 当日は全員UFOで来るよう〉。年を重ねると、訃報や連絡の取れない人が増える。先月の本紙「きょうの言葉」で取り上げた文学研究者、芳賀祥子さんは「悲哀を柔らかく包むユーモアに、心を打たれる」。
中国の古詩は〈歳歳年年人同じからず〉という。私事になるが、50代も後半になるとそんな心境の友人が増えたのか。この大型連休は大小の同窓会が続いた。中には小学校の卒業から45年ぶりの同窓会にもお誘いがあった。
年季の入った顔になった級友が首から名札を下げている。声をかけられると、持ち込まれた卒業アルバムで名前と昔の顔を照合して「おー」。歩む人生もさまざま。歳歳年年人同じからず。有意義なひとときを過ごした。
45年といえば、全国の子どもの数が45年連続で減少した。随分と年季の入った課題になる。価値観の多様化による未婚や晩婚の広がり。物価高も含めた経済や将来への不安…。政府も人口減の課題先進県である本県も、対策の実効性や本気度を問われ続ける。
大型連休もきょうが最終日。温めた旧交が活力になった方も多いだろう。諸課題と向き合う日常がまた始まる。




















