2026.05.05 05:00
小社会 30回目の重み

ちなみに、国民的キャラクターの30周年はコナン以外にも相次いでいる。今年はポケットモンスター、昨年はエヴァンゲリオンがそうだった。コナン、サトシ、シンジ、主人公の少年たちも実は相当の年齢というわけだ。
それらに通じるのは、子どもの時にファンになった人が、親になってわが子と一緒に楽しめることか。英語の「ジェネレーション」には「30年」の意味があるように、世代交代の期間は一般的に30年とされる。裏返せば、30年続くコンテンツは世代間で価値を共有しやすい。30の節目の重みはひと味違う。
その30回を、いの町の「仁淀川紙のこいのぼり」が迎えている。始まって三十余年。2度の中止を挟んで節目を刻んだ。「こどもの日」の象徴であるこいのぼりを特産の不織布で作り、清流で泳がせる発想は斬新。それが普遍的な価値を持った。
若い頃に草創期を取材した筆者は、時を経て、家族ができてからよく訪れたものだ。親の記憶と子の感性。交わった時そこは特別な場所になる。
これに限らない。30を目指し、さらに先へ。そのような世代をまたぐ何かがアニメ以外にももっとあっていい。




















