過ぎし日の映え
高知市出身の作家、野田正彰さん敗戦後の少年時代から青壮年期へと自身の足跡をたどり、どのように思索し、対話し、生きてきたかを記すセッセイ。
37記事
過ぎし日の映え
高知市出身の作家、野田正彰さん敗戦後の少年時代から青壮年期へと自身の足跡をたどり、どのように思索し、対話し、生きてきたかを記すセッセイ。
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野田正彰氏「過ぎし日の映え」(47)北帰行 ロシアへの旅
ロシアの森・湖・川 人類は熱帯アフリカの大地溝帯を出て北へ向かったためか、北への関心が強いようだ。熱帯、亜熱帯、温帯は生命にあふれ、食物も得やすい。そのため自然の景観は人間によって造り変えられており、...
野田正彰さん新刊「社会と精神のゆらぎから」 新聞連載をまとめ
作家、野田正彰さん(75)=高知市出身=の新刊単行本「社会と精神のゆらぎから」=写真=が、講談社から全国発売された。「過ぎし日の映え」など、高知新聞の連載をまとめたもので、敗戦後の少年時代から青壮年...
野田正彰氏「過ぎし日の映え」(48)冬のロシア 雪の匂い
ピアノとバイオリンが流れるサンクト・ペテルブルクの「文学カフェ」にて 1991年2月3日、11年ぶりにモスクワに降り立った。1980年夏の初回の旅はソ連という社会について、心像を形作るための駆け足の飛...
野田正彰氏「過ぎし日の映え」(49)民族粛清された朝鮮人
飛行機待ちの一日、ハバロフスクの東北60キロメートル、アムール川沿いにあった朝鮮人パルチザンの廃墟を訪ねた。落葉する白樺林のなか、日本軍に追われ逃げてきた間島パルチザンの墓の列が隠れていた。抵抗者の墓...
野田正彰氏「過ぎし日の映え」(50)南樺太 アイヌ風の景色
ユジノサハリンスク公園 残留朝鮮人と先住民族の調査のために、サハリン(樺太)へ行ったのは1991年10月だった。当時、ソ連の辺境を旅するのは我慢に我慢を重ねなければならなかった。まず東京にあるインツー...
野田正彰氏「過ぎし日の映え」(51) 繰り返される大量虐殺
アムール川の夕暮れ 戦前は小樽港から南サハリンへ客船が出ていたので、ロシア・シベリアはそれほど隔絶した土地とは思われていなかった。戦後は定期便がなくなり、北の大地は遠い国となった。1980年代、90年...
野田正彰氏「過ぎし日の映え」(52) 森の精霊と生きる人びと
去っていくオドゥーの老人(チャガタン川) 動物も、そして人類も地球上に誕生して以来、多くのことを感じ考えてきた。それらは全て忘れられ、ただ文字に記されたものだけが歴史(有史以来)として一部の人に伝えら...
野田正彰氏「過ぎし日の映え」(53)ウランのボタ山を歩く
ウラン鉱石のボタ山 オドゥーが暮らすタイガの村外れ、葦原(あしはら)を飛び立ち、再びズイリャンカ経由でヤクーツクの町へ戻ってきた。大河レナ川(4400キロ)上流にあるヤクーツクまで戻らないと、ズイリャ...
野田正彰氏「過ぎし日の映え」(54)ツンドラ遊牧民を訪ねて
白銀の池が斑紋を描く秋のツンドラ コリマの収容所で歌われた歌は短い。やっと作られたものだから。その歌が頭の中に流れてくる。 お前の行く地は ラーゲリだらけ そこにいるのは 殺し屋だけさ そんなうわさを...
野田正彰氏「過ぎし日の映え」(55)ザカフカス、怨念と栄光
ナゴルノの兵士 遥か西方、カスピ海と黒海にはさまれたザカフカス(大カフカス山脈の南)、ナゴルノカラバフ自治州で今年7月以来、再び軍事衝突が起きた。カフカス(コーカサス)は西ヨーロッパより東にあり、日本...
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1週間
1ヶ月
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