アーカイブ
500人の村がゆく
高知県大川村は人口五百九人(2006年11月30日時点)。離島を除いて人口最少の自治体だ。高知新聞の石井研記者は、2006年5月から大川村役場で働いた。彼の目を通して見える山村の実像を、1年間にわたってお送りする。
61記事
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500人の村がゆく
高知県大川村は人口五百九人(2006年11月30日時点)。離島を除いて人口最少の自治体だ。高知新聞の石井研記者は、2006年5月から大川村役場で働いた。彼の目を通して見える山村の実像を、1年間にわたってお送りする。
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Vol.41
500人の村がゆく(41) 身の丈におうたこと
砂防ダムの作業路。倒産会社の小さな名札がついた階段がかかっていた(大川村船戸) 「銀行と夜十時まで話した。結局、わしが決めて、言うた。『月曜に、不渡りを出す』」 元建設会社会長、井上和水さん(77)=...
Vol.42
500人の村がゆく(42) けたくって出される
井上さん(左)と合田さんが声をかけて店を出た(大川村小松) 「わしも六千万円の不渡りつかまされての。ことうたで」 高知県大川村役場横の食堂に入った村長の合田司郎さん(75)が、卵焼きを食べながら言う。...
Vol.43
500人の村がゆく(43) 内に入らぬ「土木経済」
地滑りで崩れ落ちた道路。行政や地元業者らが視察した(平成18年5月、大川村下小南川) 「地元の社員? うーん、おらんねえ。みな高知市とか、隣の土佐町とか。大川の人間、働きよらんねえ」 師走の高知県大川...
Vol.44
500人の村がゆく(44) 頑固と呼ばれます
「ツエ」に残るかやぶき屋根の家(大川村小麦畝) 高知県大川村小麦畝(こむぎうね)出身の中野内昭雄さん(45)は、けもの道をたどった先の奥山で生まれ育った。 昭和四十七年、小学生だった。東の夜空が夕焼け...
Vol.45
500人の村がゆく(45) 沈黙する役場の音感
2階の事業課。私に机(手前)も構えてくれた=大川村役場第5部 「限界」 しん。がらん。 初めて役場に入った時、そんな音感がした。 冷んやりした、しらっとした空気。沈黙した踊り場を抜け、二階に上がると、...
Vol.46
500人の村がゆく(46) 予定調和の劇なのか
郵便局の車がヒキガエルを避けて走っていった(大川村高野) 「だまし討ちじゃないですか」 高知県の大川郵便局が「無集配局」となり、六人の職員は二人になると決した一昨年五月だった。合田司郎村長はぶぜんとし...
Vol.47
500人の村がゆく(47) 飲み会が事業になる?風景
国交省幹部らと歓談する合田さん=右から3人目(東京都内) 「みてみい、二十万円が三十億円になった」 おととし八月だ。昼食明けの村長室。ソファに座った合田司郎村長が、誇ったように目をむいた。 「二十万円...
Vol.48
500人の村がゆく(48) 全く対等でない、国とは
復旧は被害報告↑応急工事↑査定↑補助率決定…など施工まで長い手順をたどる。集落に1本しかないこの村道では復旧まで半年かかった(昨年7月、大川村小麦畝) 「これから行く現場では、撮影とかメモとか、絶対せ...
Vol.49
500人の村がゆく(49) 山村留学の喜びと影
「夏祭りには会いに来てくれるんよ」(大川村中切) 「今でも預かれるものなら預かってあげたいけど。でもこの年だし。苦労が多いのも確かだし」 高知県大川村で「里親」をしていた女性が、懐かしそうに振り返る。...
Vol.50
500人の村がゆく(50) 山村留学の喜びと影
「僕のふるさとは、こっち」(大川村川崎) 子どもの数が毎年、一学年で数人。高知県大川村で始まった山村留学は、複式学級の解消、教員数を増やしたい本音があった。 しかし近年、学力が極めて劣る留学生がいる。...
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1週間
1ヶ月
高知新港に初の国内コンテナ航路 鈴与(静岡市)が月1便、「週1」目指し積み荷確保へ
GW、土佐路でリフレッシュ完了!グルメ、観光...高知県内大にぎわい「明日からも頑張れる」
桑名高知市長が資産公開 預貯金200万円、借入金268万円
海岸沿いにたこ焼き香る 素朴な味、半世紀続くレトロな店内 癒やし求め常連今も―ちいきのおと(171)灘(黒潮町)
GWはや終盤 日曜市、ひろめ市場...高知市中心部にぎわう
澤穂希さん高知のサッカー少女と触れ合う 阪口夢穂さんと元なでしこコンビでイベント
直前にトラック急旋回か、群馬 3人死亡事故、運行記録に残る
窃盗未遂で男を現行犯逮捕 高知東署
小社会 あんまりじゃないか
Tシャツアート展バックに新郎新婦...入野の浜に愛誓う 四万十市の夫妻が結婚式