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2024.05.14 08:45

亡き主人のバラ優雅に 高知県香南市のイングリッシュガーデン、妻への贈り物 故安岡賢之さん最期まで剪定に汗

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安岡賢之さんが遺したバラを見つめる家族。左から妻の悦さん、長女の泉谷恵里子さん、次女の雪乃さん(香南市香我美町山北)

安岡賢之さんが遺したバラを見つめる家族。左から妻の悦さん、長女の泉谷恵里子さん、次女の雪乃さん(香南市香我美町山北)

 香南市香我美町山北の「イングリッシュガーデンハウス」で、今年もバラが見頃を迎えた。赤や紫、ピンクの花々が彩る庭園に、ほんのり甘い香りが漂う。手がけたのはミカン農家だった安岡賢之(けんじ)さん。「バラはね、心の中にぽっと光をともす華やかさと美しさがある。魅了されてやまない」。こう話し、剪定(せんてい)を続けていたが、今年4月、病気のため88歳で亡くなった。安岡さんが愛情をたっぷり注いだ優雅なバラが、訪れる人を優しく包んでいる。

 小高い丘にあるミカン畑の一画に庭園を造り始めたのが約50年前。25年前には四季の花が咲く庭園の中に自宅兼喫茶店を建て、20年前からはバラを育て始めた。イングリッシュローズを皮切りに年10種ずつ増やし、2005年にはバラ園も増設。妻の悦さん(88)と色合いや配置にもこだわって植栽を続け、現在は約1600平方メートルに150種200本が咲く。

 純白のアイスバーグや薄黄色のザ・ポエッツ・ワイフ。果実のような香りの真っ赤なダーシーバッセルは安岡さんのお気に入りだった。朝晩の水やりだけで3時間。カミキリムシが付いて枯れたり、台風で折れたりと手間がかかったが、…

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