2024.04.29 08:39
全力で顧客と付き合う 銀行員 泉和希さん(30)高知市―ただ今修業中
「『お客さんとつながりたい』という思いが原点」と話す泉和希さん(高知市内)
「また人材を紹介してもらいたいんですが…」。毎週訪問する顧客企業の経理担当者からそう声を掛けられた。「かしこまりました。ちょうど今、資料を持ってきておりまして」。黒くて分厚いかばんからさっと書類を出す。すぐに打ち合わせが始まった。
高知銀行に入行し8年目。現在は高知市の北支店と御座支店で約50社を担当しつつ、飛び込み営業にも走り回る日々だ。
顧客企業の担当者は「対応が早いし、相談しやすい。的確な情報提供や助言をしてくれる」と信頼を寄せる。
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高知市出身。学芸高を経て、同志社大学で人工知能(AI)やビッグデータの活用などを学んだ。
卒業後はメディア関係の仕事に就こうと考えていたが、大学内の合同説明会で高知銀行のブースに足を運び、進路が変わった。「高知出身だからか、人事担当者が優しくしてくれて、…