2024.01.28 08:40
主人公として道開いて 高知県内の私立高で卒業式 マスクの下の笑顔を見せ合う
卒業証書を受け取る卒業生(高知市の高知中央高校=河本真澄撮影)
同市大津乙の高知中央高校では普通科165人、看護科85人の卒業生が出席。ほとんどがマスクを着けず、胸に桜のコサージュを飾って入場した。担任に名前を呼ばれると一人一人が「はい」と声を上げ、クラス代表の7人が証書を受け取った。
原田稔久校長(63)は、世界で起きている戦争や能登半島地震に触れて「社会に出て行く中で、周りの人のために何ができるか考えて」と語り掛け、「校訓の自主独立の精神で主人公として良いことを行っていけば、おのずと道は開かれる」と激励した。
卒業生を代表し、普通科の平井七海(なみ)さん(17)が答辞。3年時に通常開催できた文化祭や東京への修学旅行などの思い出を「素晴らしい3年間だった」と振り返り、「先生方のおかげで成長できた。これからぶつかる険しい道や大きな壁も乗り越えていきたい」と決意を述べた。
式の最後には昨年は見送られた式歌の合唱も。卒業生は後輩や先生とハイタッチをしながら、在校生が掲げた花のアーチを笑顔でくぐって退場した。ホームルームで卒業証書やメッセージの書かれた手紙を担任から受け取り、校舎との別れを惜しんでいた。
他の私立高も順次卒業式を行い、公立高校の多くは3月1日に行う。(加藤風花)