フィリピン沖地震で県内で津波観測　土佐清水市は最大２０センチ

2023.12.08 05:00

フィリピン沖地震で県内で津波観測　土佐清水市は最大２０センチ　

高知新聞社

フィリピン付近を震源とする地震が発生した後の高知市内の船着き場。様子に変化はなかった（３日午前４時ごろ、高知市仁井田）

　２日(か)午後(ごご)１１時(じ)３７分(ふん)ごろ、フィリピンのミンダナオ島(とう)付近(ふきん)を震源(しんげん)とする地震(じしん)が起(お)きました。その影響(えいきょう)で、高知(こうち)県内(けんない)でも各地(かくち)で津波(つなみ)が観測(かんそく)され、土佐清水(とさしみず)市(し)では最大(さいだい)２０センチメートルを記録(きろく)しました。気象庁(きしょうちょう)は午後(ごご)１１時(じ)５６分(ぷん)に県内(けんない)に津波(つなみ)注意報(ちゅういほう)を発表(はっぴょう)し、すぐに沿岸(えんがん)１９市町村(しちょうそん)が堤防(ていぼう)より海側(うみがわ)にいる人(ひと)たちに避難(ひなん)指示(しじ)を出(だ)しました。注意報(ちゅういほう)は３日(か)午前(ごぜん)９時(じ)に解除(かいじょ)され、県内(けんない)で被害(ひがい)は確認(かくにん)されませんでした。

　県内(けんない)の津波(つなみ)は、土佐清水(とさしみず)市(し)２０センチメートル（３日(か)午前(ごぜん)３時(じ)５４分(ぷん)）▽室戸(むろと)市(し)室戸岬(むろとみさき)１０センチメートル（３日(か)午前(ごぜん)３時(じ)５０分(ぷん)）▽中土佐(なかとさ)町(ちょう)の久(く)礼(れ)港(こう)１０センチメートル（３日(か)午前(ごぜん)５時(じ)２９分(ふん)）。県内(けんない)４カ所(かしょ)の潮位(ちょうい)を観測(かんそく)する地点(ちてん)のうち、高知(こうち)市(し)（高知(こうち)市(し)浦(うら)戸(ど)）では観測(かんそく)されませんでした。

　県(けん)や市町村(しちょうそん)は、配備(はいび)体制(たいせい)をしいたり災害(さいがい)対策(たいさく)本部(ほんぶ)を設置(せっち)したりして情報(じょうほう)を集(あつ)めました。防災(ぼうさい)行政(ぎょうせい)無線(むせん)などでも注意(ちゅうい)を呼(よ)びかけ、警察(けいさつ)や消防(しょうぼう)も堤防(ていぼう)の周辺(しゅうへん)を見回(みまわ)りました。

　昨年(さくねん)１月(がつ)のトンガ沖(おき)の海底(かいてい)火山(かざん)噴火(ふんか)で漁船(ぎょせん)が転覆(てんぷく)・沈没(ちんぼつ)する被害(ひがい)を受(う)けた室戸(むろと)市(し)の佐喜浜(さきはま)漁港(ぎょこう)では、津波(つなみ)が到達(とうたつ)するまでに少(すく)なくとも４隻(せき)が沖(おき)へと船(ふね)を避難(ひなん)させました。

　県(けん)によると、黒潮(くろしお)町(ちょう)で最大(さいだい)６人(にん)が自主(じしゅ)避難(ひなん)しました。高知(こうち)市(し)長浜(ながはま)―種(たね)崎(ざき)間(かん)を結(むす)ぶ県営(けんえい)渡船(とせん)は始発(しはつ)から運休(うんきゅう)し、午前(ごぜん)１０時(じ)に再開(さいかい)。ＪＲ土讃線(どさんせん)は午前(ごぜん)５時(じ)～７時(じ)台(だい)の須崎(すさき)駅(えき)発(はつ)上(のぼ)り普通(ふつう)列車(れっしゃ)３本(ぼん)を運休(うんきゅう)し約(やく)１６０人(にん)に影響(えいきょう)が出(で)ました。

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