2023.04.22 08:32
しんじょう君は変わらない 誕生10年で「ゆる~く」会見 高知県須崎市
10回目となる5歳くらいの誕生日を祝福されるしんじょう君(須崎市役所)
しんじょう君は2013年4月28日、同市内のイベントに初登場して〝誕生〟。「5歳くらい」で年を取らない設定で、愛らしい見た目、元気ややる気を感じさせないキャラが交流サイト(SNS)で人気を呼んだ。16年には「ゆるキャラグランプリ」で優勝。市へのふるさと納税を呼びかけると、14年に約200万円だった寄付金は26億円(22年)にまで増えた。
会見にはファン手作りのタキシード姿で登場。市職員らにクラッカーで盛大に祝福され、思い出の写真で飾ったケーキの置物やけん玉、牧野富太郎博士風のスーツなど、ファンから届いたプレゼントが贈られた。
市職員時代からしんじょう君を支える運営会社の守時健社長(37)が「10年で少し大人になった?」と尋ねると首をかしげ、「ずっと5歳くらいだからあまり変わらない☆」。楠瀬耕作市長は「この10年、しんじょう君のおかげで市のイメージはずいぶん変わった。ありがたい」と感謝していた。
10周年に当たり、しんじょう君は自身の銅像建立を計画。9月に市内で開かれるご当地キャラまつりで誕生会を開くほか、新型コロナウイルス禍で控えていた海外進出にも力を入れるという。(蒲原明佳)