2023.02.18 17:34
北朝鮮がICBM級ミサイル発射 北海道沖EEZに落下、被害なし
防衛省
北朝鮮は18日午後5時21分ごろ、平壌近郊から大陸間弾道ミサイル(ICBM)級のミサイル1発を日本海側に発射した。約66分間飛行し、北海道渡島大島の西方約200キロの排他的経済水域(EEZ)内に落下したと推定される。日本の防衛省が発表した。航空機や船舶の被害は確認されていない。北朝鮮によるICBM級ミサイル発射は、昨年11月18日のICBM「火星17」以来。対北朝鮮で連携を深める日米韓に対抗し、核・ミサイル開発を続ける姿勢を鮮明にした。
防衛省によると、ミサイルは最高高度約5700キロで、約900キロ飛行した。韓国軍によると、平壌の順安付近から高角度のロフテッド軌道で発射された。浜田靖一防衛相は飛行軌道に基づき計算すると1万4千キロを超え、米全土が射程に入るとの認識を示した。
岸田文雄首相は官邸で記者団に「国際社会全体への挑発をエスカレートさせる暴挙だ」と述べ、北朝鮮に厳しく抗議したと明らかにした。政府は国家安全保障会議(NSC)会合を開いた。