2022.08.25 08:35
ウミガメ赤ちゃんが大海原へ 土佐清水市、ふ化今季初確認
大海原を目指し、懸命に砂浜を進むウミガメの赤ちゃん(土佐清水市大岐)
浜では7月3日、111個の産卵を確認。県ウミガメ保護スタッフの岡田幸生さん(73)=同市下ノ加江=や住民らが、産卵場周辺に注意を呼び掛ける看板を立てて見守ってきた。
今月21日夕方、見回りをしていた親子が砂からはい出した赤ちゃんガメを発見。23日早朝にも、ふ化した数十匹を確認し、岡田さんや子どもたちが見守った。
甲長約7センチの小さな体を精いっぱい動かす赤ちゃんガメ。波に押し流されながらも沖を目指す姿に、子どもたちは「頑張れ!」と声援を送っていた。
岡田さんは「生命の尊さ、環境保全の大切さを改めて感じる。いつか、浜に卵を産みに戻って来てくれたらうれしい」と目を細めていた。(小笠原舞香)