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2022.08.16 08:20

若い世代の野菜工場に NAPPA FACTORY(南国市)農場長 甲原佳緒里さん(31)―とさビズ

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 アフリカンなターバンにデニムのエプロン姿。菜っ葉の緑と溶け合う制服に「気分が上がるでしょ?」。園芸機器のカンバラ鉄工(高知市)が5月に始めた水耕ハウス工場の「農場長」だ。

 7歳と5歳の母。美容師をしつつ、夫の君裕さん(41)の実家の鉄工会社を手伝い、ハウスの補修に忙しい夫から「後継ぎがおらん」という農家の悩みを聞いてきた。

 「それなら若い世代がわくわくする新技術のモデルハウスを」。15アールの農地を借りて水耕設備を入れ、猛暑の高知では難しいサラダ用ホウレンソウや春菊を育てている。

 栽培中は農薬不使用。土がないので害虫が付きにくく、菜っ葉が育つ棚は腰の高さだから体の負担も少ない。「これなら友達も呼べる」と、パート登録する20人の多くが子育て中。交流サイト(SNS)で連絡を取り、子どもの急な発熱にも助け合う。

 生でも癖がない菜っ葉は、「な」の字入りの包装で県内スーパーへ。食べた人のお勧めレシピもSNSに並ぶ。「先人の知恵と若い好奇心が合わされば、きっと最強の農業になる」。きょうもご機嫌に菜っ葉を摘む。(蒲原明佳)

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