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2022.07.13 18:18

来日の台湾副総統の呼称「人物」 葬儀参列で外務省、中国に配慮

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 外務省は13日、安倍晋三元首相の葬儀に参列するために来日した台湾の頼清徳副総統に関し、名前や肩書に触れず「人物」と表現した。台湾と対立する中国に配慮した形だ。同省の小野日子外務報道官が記者会見で、頼副総統来日への受け止めを聞かれた際に「ご指摘の人物」と言い表し、私人による私的訪問だと強調した。


 日本が中華人民共和国を「中国唯一の合法政府」と認め、日中国交正常化の基礎とした1972年の日中共同声明を踏まえた対応。頼副総統の名前と肩書を読み上げれば、共同声明の精神に反して台湾を国家として認めた印象を与えると判断したとみられる。


 小野氏は「ご指摘の人物は葬儀に参加するため、あくまで私人として私的に訪日をされた」と説明。台湾との関係について「非政府間の実務関係を維持する基本的立場に何ら変更はない」と述べた。


 林芳正外相も12日の記者会見で、頼氏に関する質問を踏まえて「ご指摘のあった人物」と呼んでいた。72年の日中国交正常化に伴う台湾との断交後、現職の台湾副総統が来日したのは、85年の故李登輝氏以来。


 頼副総統は12日、東京都内で営まれた安倍氏の葬儀に「親しい友人」の立場で参列した。


 中国外務省は頼副総統来日について日本側に「厳正な申し入れをした」としている。

(c)KYODONEWS

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