2022.06.30 08:32
スッポン、大岐の浜で産卵 ウミガメより一足早く 高知県土佐清水市
スッポンの卵を保護する小高麻君。ウミガメより一足先に産卵が確認された(土佐清水市大岐)
ウミガメの見守りを30年ほど続ける岡田幸生さん(73)によると、スッポンは砂浜北端を流れる大岐川に生息。浜では、2年に1度ほど産卵が確認されている。
28日午前6時ごろ、親子で産卵の見回りをしていた小高良作さん(50)=上野=と長男の麻(あさ)君(9)がカメが歩いたとみられる跡を発見。波打ち際から約50メートルの地中で、ウミガメの卵より一回り小さい直径約2センチの38個を確認した。連絡を受けた岡田さんも駆け付け、損傷を防ぐために人通りの少ない場所に卵を移動させた。
2カ月ほどでふ化するといい、「これからも、生き物が産卵に来られるような環境を守っていきたい」と岡田さん。「カメはガメラみたいでかわいくて好き」という麻君も「見つけられてうれしかった」と笑顔だった。(小笠原舞香)