2022.05.29 08:38
日曜市の売り場を無償提供 コロナ下の事業者支援 高知市
日曜市で開かれているTSUNAGUマーケット(高知市追手筋1丁目)
取り組みは2年目。昨年度は21回開催し、28事業者が出店。「リピーターが増え、店にも来てもらえるようになった」「客の声を聞き、新たなニーズが分かった」などと好評で、継続を決めた。
既存の青果や生鮮食品を扱う出店者と重ならないよう、商品は加工品に限定。原則、第1、第3日曜開催で、テントや机、いすは市が準備する。
本年度は5月1日にスタートし、15日にはラオスの支援を行う高知商業高校や、土佐打ち刃物の業者ら5者が出店していた。
このうち、大葉やユズなどを使った、おかずみそを販売する「山長(やまちょう)」(高知市)は、市内で経営していたカフェを新型コロナの影響で昨夏閉店。昨年12月から出店しているという。佐竹恵美専務(45)は「ここでご縁ができ、ビジネスにつながったことも。一人でも多くの人に商品を知ってほしい」。道行く人に声をかけては、ご飯に乗せたり、炒め物にしたりする食べ方を伝えていた。
11月まで6事業者、以降は4事業者にスペースを提供し、5回まで出店可。まだ空き枠が残っており、同市が出店者を追加募集している。締め切りは6月9日。問い合わせは市商工振興課(088・823・9375)へ。(加藤風花)