2022.03.31 21:24
サウジ記者殺害で公判停止 トルコ検察、審理移管を要請
ジャマル・カショギ氏(ロイター=共同)
【イスタンブール共同】サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏が2018年10月、トルコで殺害された事件の欠席裁判で、トルコ検察は31日、公判を停止し、審理をサウジに移管することを裁判所に求めた。移管はサウジ側の要請に基づくもので、実現すれば両国にとって事件の幕引きにつながる可能性がある。
事件にはサウジのムハンマド皇太子の関与が疑われ、トルコは責任を追及。両国関係が悪化する原因となっていたが、トルコは最近、関係改善を模索していた。
殺害に関わったとして、検察はこれまでに皇太子の側近2人を含む計26人を起訴しているが、いずれも身柄拘束には至っていない。