2022.02.25 08:45
オミクロン早期検知難しく…近森病院(高知市)院内感染収束へ 救急外来を全面再開
新型コロナのクラスター対応に追われた近森病院の北館病棟(2月3日撮影=同病院提供)
同病院は、民間では県内最大規模の総合病院(512床)で、グループで働く職員は2千人を超える。重篤患者に対応する「救命救急センター」に指定されている、県内3医療機関の一つだ。
打つ手打ったが
クラスターの始まりは1日。北館病棟の入院患者や担当職員の計31人の感染が判明した。
同病院は、陽性となった入院患者を北館の3階と4階の病棟に集約。グループ内の他部署から応援を受けるとともに、患者が過ごす病室の前にビニールカーテンを張って区分けするなど感染防止対策を施し、治療に当たった。
「過去に職員の感染事例があったが、院内での二次感染は起きなかった」。会見で石田正之・感染症内科部長はそう語った。今回も打つべき手は打った。しかし、「そうした実績の中で気の緩みがあったかもしれない」。険しい表情で反省点を述べた。
会見に出席した近森病院の根岸正敏・救命救急センター長=右=と石田正之・感染症内科部長