2022.02.09 15:45
文科省、私学法に罰則導入提案 ガバナンス強化で、反発も
文部科学省は9日、学校法人のガバナンス(組織統治)強化策を検討する特別委員会の会合で、法人役員の背任や贈収賄を巡り、私立学校法に罰則を新設する改正試案を示した。罰則導入により、日大元理事の背任事件のような不祥事に対する抑止力を高める狙いだが、私学関係者からは「助成金削減など現行のペナルティーで十分」などの反対意見が上がった。今後の特別委で罰則導入の是非を慎重に議論する。
文科省によると、試案では、役員が(1)背任(2)投機的な取引(3)贈収賄(4)不正な手段による認可取得―の各行為に及んだ場合、処罰する規定を設けるべきだとしている。