2021.12.17 10:37
統計不正後の点検漏れを検証 訂正ならGDP再計算も
金子恭之総務相は17日の記者会見で、国土交通省の建設受注統計書き換えについて、厚生労働省の統計不正が発覚した後の一斉点検で見逃していたとして、総務省統計委員会で過去の対応を検証すると表明した。山際大志郎経済再生担当相は参院予算委員会で、過去の統計値が訂正された場合、国内総生産(GDP)を再計算し、改めて公表する考えを示した。
厚労省による不正は「毎月勤労統計調査」で2018年12月に発覚した。翌19年に各省庁が基幹統計を一斉点検した結果、不適切な処理が相次いで見つかり、統計委も「公的統計の司令塔」として重点的に点検した。