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2021.11.09 08:40

「e-Jan」が工科大と共同研究拠点開設 テレワーク課題解決へ 高知市

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銀行の元金庫室を改装したVRルーム(高知市本町4丁目)

銀行の元金庫室を改装したVRルーム(高知市本町4丁目)

 企業などのテレワークを支援するITサービス会社「e-Janネットワークス」(東京都千代田区、坂本史郎社長)は8日、高知市の高知テクニカルセンターを増床し、高知工科大との共同研究拠点を開設したと発表した。仮想現実(VR)などの先端技術を活用し、コミュニケーションの居心地の悪さといったテレワークの課題の解決を図る。

 同社は、自宅などから職場のメールやサーバーに安全にアクセスできる法人向けサービスを展開。新型コロナウイルス禍も追い風となって利用者が急増し、企業や官公庁など約1500社が導入している。2021年3月期の売上高は、前期比77%増の27億2100万円となった。

 拠点は、高知テクニカルセンターが入るオカバ高知ビル(同市本町4丁目)の1階の銀行店舗跡(約396平方メートル)を改装し、「e-Janラボ in Kochi」と命名。元金庫室を、壁や天井にデジタル映像を投影する「VRルーム」とした。

 学生との交流や従業員がリフレッシュできるよう、テントを張った「キャンプエリア」などユニークな空間も設けた。

 この日、同社と工科大がラボで連携協定を締結。坂本社長は「テレワークの普及でITの力は証明されたが、足りない部分も分かった。産学連携による新しい切り口で、課題解決のサービスを提案したい」と述べた。

 知覚や認知の仕組みを研究している、工科大情報学群の繁桝博昭教授は「2次元の映像ではなく、VRを活用して臨場感を増すことで、遠隔でも効果的なコミュニケーションができないか研究を進めたい」と意気込んだ。(井上智仁)

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