音土景~音感じる土佐の風景
毎月第3土曜日に連載する写真企画「音土景(おんどけい)」。耳で、心で感じる郷土の音を写真で伝えます。
21記事
音土景~音感じる土佐の風景
毎月第3土曜日に連載する写真企画「音土景(おんどけい)」。耳で、心で感じる郷土の音を写真で伝えます。
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祈りに咲く水の花―[音土景] 音感じる土佐の風景(14)
朗々とした読経に合わせ、水しぶきの花が咲く。日蓮宗の要法寺(高知市筆山町)で毎年2月13日に行われる、春季大祭の行事の一つ「水行」だ。 例年なら大祭での水行は、千葉県市川市の中山法華経(ほけきょう)...
新年の願い 神に届ける―[音土景] 音感じる土佐の風景(13)
穏やかだった三が日。土佐神社(高知市一宮しなね2丁目)の初詣客が途切れることはなく、境内には玉砂利を踏む足音と、かしわ手がひっきりなしに響く。 誰もが真剣な表情で、一心に手を合わせる。みんな、何を祈...
[音土景] 音感じる土佐の風景(12)湯煙越しのお付き合い
もわもわの湯煙に包まれて、かけ湯の音、湯おけを置く音、常連さん同士の会話がほわわんと反響する。高知市小津町の銭湯「城下湯」。広い湯船に漬かると、体がぽかぽか。はあ、夢心地―。 1940年代創業の城下...
[音土景] 音感じる土佐の風景(11)積もる落ち葉 近づく年の瀬
色づいた葉が1枚、また1枚。はらり、はらりと舞い落ちる。落ち葉のじゅうたんの上を、一歩一歩進む。その響きは、どこかもの悲しくもあり、お菓子を食べた時のようなうれしさもあり…。木立から差し込む西日を受...
[音土景] 音感じる土佐の風景(10)秋空に笑顔呼ぶ号砲
神祭ののぼり旗が並ぶ、高岡郡中土佐町上ノ加江の広埜(ひろの)神社。その境内で、黒光りする機械が火で熱せられ、くるくると回ってる。ポン菓子の実演販売。同神社を散歩で訪れた上ノ加江保育園の園児は興味津々...
[音土景] 音感じる土佐の風景(9)野分のざわめき
色づき始めた田の一角で、ふいに稲穂がざわめいた。うねりつつ、広がりつつ、ざわめきが近づいてくる。 来た―。葉が擦れる音に続いて、ひんやりした風が吹き抜けた。 肌をなでる風に、季節の移り変わりを感じる...
[音土景] 音感じる土佐の風景(8)ふわりふわりと夏の雪
器にふわりふわり、真っ白な“雪”が積もっていく。ここは山崎氷店(高知市上町1丁目)。素早く形を整えて、色鮮やかなシロップをちゅうっ。1ミリほどの薄さに削った氷を積み、さらにシロップをちゅうっ。うちわ...
[音土景] 音感じる土佐の風景(7)山あいに響く「妖精」ヤイロチョウの歌
この時季、県内の山中で口笛のような独特の鳴き声を聞くことがある。「森の宝石」とたたえられる、色鮮やかなヤイロチョウの声だ。高知県の県鳥であり、高岡郡四万十町の町鳥でもある。 7月初旬。ヤイロチョウの...
[音土景] 音感じる土佐の風景(6)入魂 焼けた鉄を打つ
甲高い金属音とともに、閃光(せんこう)が走る。 土佐打刃物の鍛冶職人、浜田芳彦さん(86)=香美市土佐山田町=が、千度近くまで熱せられ真っ赤に焼けた地金に、勢いよく小づちを振るう。 県内に2人という...
[音土景] 音感じる土佐の風景(5-余話)
毎月第3土曜日に連載している写真企画「音土景(おんどけい)」。15日の紙面では「郷愁誘う河鹿笛」の見出しで、高知市土佐山高川に生息するカジカガエルの“鳴き声”をお届けしました。 その「余話」を、4こ...
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