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本城直季 おもちゃな高知
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44記事
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Vol.34
『本城直季 おもちゃな高知』父の背中に恩返し
高知市杉井流周辺 「もう、今晩死ぬる。おまんらぁ、死んでかまんかよ」。と、父親。朝になって息子は「ゆうべ死ぬる言よったに、死んでなかったねぇ」。父は、「そうかよ。今晩死ぬる予定じゃ」。 農業一筋...
Vol.33
『本城直季 おもちゃな高知』オカリナが聞こえた山
土佐郡土佐町和田 ぽつっ、ぽつっと小さな雨粒が落ちてくる。土佐郡土佐町の山の中。白く煙った山が、少し寂しく見える。 細い坂道の先で、小柄な男性がこちらを向いて立っていた。まゆ毛がとても長い、つ...
Vol.32
『本城直季 おもちゃな高知』ちーちゃんのソフト
高知市梅ノ辻 いすに腰掛けたまま、ちーちゃん(76)は眠っていた。客のいない店。テーブルの上で重ねた腕に、白い三角きんの頭をもたせかけ、クウクウ。つけっ放しのテレビの中でタレントがけたけた笑い、古ぼ...
Vol.31
『本城直季 おもちゃな高知』フッ子のおねえさん
鳥形山の石灰石鉱山 がたん、どこん。未舗装の山道を走るバスの中で少女は眠っていた。揺れる車内でいすから落ちないように差し出された祖母の腕。夢のような、幼いころの記憶。 □ □ 吾川...
Vol.30
『本城直季 おもちゃな高知』お茶と、おかんと
高知市のわんぱーくこうち周辺 「こんちわー。おじゃまします!」 家へ入る前に、まず玄関で叫ぶのがルール。たいてい数秒後、台所から「はあい」と彼女の元気な声が返ってくる。その後、「ま、どうぞ」と...
Vol.29
『本城直季 おもちゃな高知』小さな土佐湾を巡る
高知市御畳瀬 海から届く潮の香りが鼻孔をくすぐる。見上げると、真っ青な空にメロンパンのような白い雲がふわふわと漂っていた。気温は30度を超えているだろうか。玉のように噴き出す額の汗をぬぐいながら、...
Vol.28
『本城直季 おもちゃな高知』バラのコーヒーカップ
香南市野市町みどり野 強い風を吹き荒らして、台風は去っていった。少し年老いた団地の道に、折れた木の枝や葉っぱが散らばっている。 曇り空の下、古い車を磨いているおじいさんは上半身裸。夢中になってか...
Vol.27
『本城直季 おもちゃな高知』電話の向こうの「おかぁー」
高知市中宝永町周辺 電車通り沿い。間口が狭く、ややくたびれた店構えののれんをくぐると、10席のカウンターと4人座るのがやっとの座敷。奥にも10人くらい入れる座敷があるそうだが、この日は用無しだった。...
Vol.26
『本城直季 おもちゃな高知』潮風そよぐ浦戸の夏
高知市浦戸 夏。浦戸の南浦地区に、堤防も観光道路もなかったころ。子どもたちはもっぱら、浜に延々と続く松林にいた。ひょろひょろした松なんかじゃなくて、大人が両手を回しても足りないくらい太い松が、ずら...
Vol.25
『本城直季 おもちゃな高知』5つに分けたスイカ
高知市堺町 ゆみこさん(46)は、5人姉妹の長女。末っ子の妹とは12歳離れている。 実家は70年以上前に祖父が始めたはんこ屋で、高知市の電車通りから少し入ったビル街に、小さな店がある。今は父が継...
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初対面の女性に暴行、わいせつ行為も 容疑の62歳男逮捕 高知署
販売用の商品を売却、横領容疑で逮捕 北海道の男が高知勤務時に 高知東署など