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2024.05.02 15:11

【東京ウオッチ】未来の航海に思いはせる休日を―英国の豪華客船「クイーン・エリザベス」が東京湾寄港 いまのTokyoをつかむイベント情報(4日~12日)

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 英国の豪華客船「クイーン・エリザベス」船内のブリタニア・レストラン(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント


 【5日(日)】


 ▽「クイーン・エリザベス 東京湾寄港」(5日、14日、24日のいずれも5時半~19時、江東区・東京国際クルーズターミナル)


 「海の女王」と称される英国の豪華客船「クイーン・エリザベス」(9万900トン)が、ゴールデンウイーク(GW)後半の5日と、14日、24日に東京湾へ入港する。


 世界で最も有名な豪華客船といわれ、現在の船は3代目。東京都がお台場に整備した「東京国際クルーズターミナル」に3月28日、初入港して話題を呼んだ。2010年の就航で、全長294メートル、全幅32メートル、12階建ての船内にはボールルーム(舞踏室)や本格的な劇場、屋外プールを備える。


 今回の寄港は九州や韓国、台湾を巡る船旅の一環。クルーズはキャンセル待ちの状況だが、女王の名にふさわしい気品に満ちた外観を見るだけでも価値がある。


 東京五輪・パラリンピックに合わせて新設された同ターミナルから眺める湾の景色も見どころ。新型コロナ感染拡大で外国クルーズ船の来航が停止されていたが、3月以降は寄港も増え、東京の海の玄関口として本領を発揮。10キロ圏内のお台場や銀座へ、海外からの乗客が出かけてゆく様子も見られる。


 4月に寄港した際の見学者の一人は「まるで海に浮かぶ大きな街のような客船の姿に感動した」と話した。25年GWに向けての予約もオンラインで開始。未来の航海に向けて思いをはせたい。



 ○そのほかのお薦めイベント


 【4日(土)】


 ▽「Spring is Blooming in Tokyo imagined by Van Cleef&Arpels with Alexandre Benjamin Navet」(~12日、千代田区・丸の内仲通り、一般公開、無料)


 フランスのジュエリーブランド「ヴァン クリーフ&アーペル」と同国アーティストのアレクサンドル・ベンジャミン・ナヴェさんのコラボレーションによるインスタレーションが、丸の内仲通りで観賞できる。


 イラストレーション、デザイン、建築など幅広い分野で活躍するナヴェさんは“花”をテーマに鮮やかな色彩とエネルギッシュな線のパステル画を創作。それらが大型の彫刻作品やアーチ、ベンチとなり、大人から子供まで楽しめる没入型インスタレーションとして屋外で展開されている。


 「東京という独特なエネルギーを持つ都市にある美しい通りで、自分を表現する機会を得た」とナヴェさん。都会の中心で自然を想起できる機会を逃したくない。


 ▽「グリーンガーデンアフタヌーンティー」(~6月30日、千代田区・フォーシーズンズホテル東京大手町)


 目の前に広がる皇居の森を眺めながら旬のメロンやグリーンアスパラ、ピスタチオなどを用いたアフタヌーンティーが、大手町で楽しめる。


 メロン好きにはたまらないタルト、夏の花を表現したフィナンシェなどが登場。グリーンピースのピューレの緑が鮮やかな鶏胸肉とだし巻き玉子のサンドイッチなども味わえる。週末・祝日には、厳選されたプレミアム日本茶が提供される。


 ▽「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024 大手町・丸の内・有楽町 エリアコンサート」(~5日、千代田区・丸ビル1階マルキューブなど)


 無料のクラシック音楽のコンサートが、丸の内で行われている。


 同エリア内の9カ所の会場で約60公演を開催。尺八の岩田卓也さん、ギターの大柴拓さん、パーカッションの岡部洋一さんによる異色の楽器編成の「Bashauma trio」、オペラ「カルメン」ハイライトや、国際コンクールで上位入賞を果たした十代前半の永吉友亮さんらのピアノ演奏も。クラシック初心者でも気軽に観賞できるコンサートだ。


 ▽「『ティファニー ワンダー』技と創造の187年」(~6月23日、港区・虎ノ門ヒルズ ステーションタワー「TOKYO NODE」、事前予約制)


 米国の宝飾店「ティファニー」の日本で17年ぶりとなる展覧会が、虎ノ門で行われている。


 世界初公開180点、日本で初公開の約380点の傑作を展示。会場を10のテーマで構成し、1837年のブランドの誕生から現在までの創作の歴史を珍しいカタログなども交え紹介している。


 鳥がモチーフの「バード オン ア ロック」のブローチで知られ、20世紀を代表するアーティストの一人、ジャン・シュランバージェの作品群に触れられるのは貴重。ストーンの個性に合わせ鳥のデザインが変わる宝石から、ジュエリー界の“革命”を発見できる。


 オードリー・ヘプバーン主演で有名な映画「ティファニーで朝食を」にも焦点を当てた。ニューヨーク5番街の本店を主人公が訪れるシーンを上映、映画がブランドの歴史に残した影響を実感できる。


 最後の部屋に展示されている世界最大級の「ザ ティファニー ダイヤモンド」の輝きは圧巻。1877年に南アフリカで発掘した287・42カラットのイエローダイヤモンドの原石は、その後128・54カラットにカットされた。本展では、バード オン ア ロックへのオマージュとなる5羽の鳥に囲まれた最新デザインで鑑賞できる。ジュエリーが優れた芸術であることを、改めて知る機会となるだろう。

(c)KYODONEWS

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