2021.06.16 08:32
自然と命描く光の切り絵 酒井敦美さん個展、高知市で7/4まで
足摺岬・白山洞門テーマの映像も
切り絵を空間に投影したり、光に透かしたりして表現する愛知県の作家、酒井敦美さんの作品20点を紹介する「光の切り絵 いつもはじまり」が、高知市九反田の横山隆一記念まんが館で開かれている。7月4日まで。
酒井さんは高岡郡佐川町のイベント「さかわ・酒蔵ロード劇場」に関わるなど高知と縁がある。同館での個展は2回目で、今回のメインの一つは、足摺岬の白山洞門をテーマにした約15分間の映像作品「はじまりの門」。土佐和紙を使った芸術に取り組む吾川郡いの町のカンパニー「Washi+(わしプラス)」が制作した巨大な和紙のオブジェに、ウミガメや色とりどりの魚、ツバキなどの絵を映し出し、豊かな自然と命の営みを描く。
このほか壁一面に桜の木を投影した作品などがあり、幻想的ながら明るい雰囲気に包まれている。一部写真撮影が可能。月曜休館。(徳澄裕子)