2021.10.20 08:35
岩原神楽、子どもら舞う 550年の伝統受け継ぎ 高知県大豊町
子どもも力強い舞を披露した岩原神楽(大豊町岩原の岩原神社)
岩原神楽は国の重要無形民俗文化財「土佐の神楽」に含まれ、岩原神社の秋の大祭で奉納される。ただ、人口減と高齢化で担い手不足に陥っており、有志でつくる岩原神楽保存会が移住者らへの継承に取り組んでいる。
15日の奉納では、移住者の子どもら小中学生4人を含む7人が舞い手に。住民ら約30人が見守る中、太鼓やかねの音に合わせて「弓の舞」や両手に盆を持ってアクロバティックに舞う「扁芸(へぎ)の舞」などを力強く演じた。2本の刀を手にしての「双刃(もろは)の舞」で子どもたちは、見せ場のでんぐり返しを見事に成功。観客から歓声が上がった。
初めて舞った岡田楓太君(6)は「緊張したけど楽しかった。もっと上手になって来年もやりたい」と笑顔。保存会の下村尚史会長(37)は「子どもたちがすごく上達していて頼もしい。将来が楽しみ」と目を細めていた。(谷沢丈流)