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2021.10.15 08:33

四方竹、今年もコリコリ 高知県南国市、土佐の秋の味覚続々出荷

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切りそろえられ、冷水に浸される四方竹(南国市奈路)

切りそろえられ、冷水に浸される四方竹(南国市奈路)

 四角い切り口が特徴的な秋採れのタケノコ「四方竹」が、南国市で収穫期を迎えている。コリコリとした食感の山の恵みを届けようと、白木谷、奈路両地区の農家らが精を出している。

 中国原産で、気温が下がってから生え出すため「寒竹」の通称がある。明治初期、白木谷の住民が中国から観賞用に持ち帰ったのが始まりで、現在は両地区で14戸が栽培している。

機械の空気圧で皮をはぎ飛ばす

機械の空気圧で皮をはぎ飛ばす

 収穫は今月上旬にスタート。奈路の農業、川村一成さん(71)は夜明けと同時に竹林に入り、膝上丈に伸びた若竹を「ポキポキッ」と折って袋へ入れていた。収穫後は釜ゆでしてあくを抜き、皮をはいで規格ごとに切りそろえる。一晩寝かせ、翌日午前3時ごろから箱詰め。10人がかりの作業は、11月中旬まで続く予定だ。

 今年は出来はよいものの、イノシシが地中の芽を掘って食べる被害が例年以上に目立つという。電気牧柵を張って対策しているが、「いたちごっこよ」と川村さん。「役もかかるけんど、この時季だけのお楽しみやきね」と汗を流している。(横田宰成)

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