2021.10.03 08:34
ジョウロウホトトギスあでやか 高知県佐川町の牧野公園
釣り鐘状の黄色い花をつけるジョウロウホトトギス(佐川町甲の牧野公園)
高岡郡佐川町甲の牧野公園で、ジョウロウホトトギスの花が見頃を迎えている。釣り鐘のような形の黄色い花が愛らしく石垣に垂れ、訪れる人を楽しませている。
同町出身の植物学者、牧野富太郎博士が発見し、和名を命名したユリ科の多年草。名前の由来になった上﨟(じょうろう)は貴婦人を意味し、5センチほどの花びらはあでやかで光沢がある。園内では恵美須神社近くの石垣などで、今週いっぱいは楽しめそうだ。
公園では8月下旬、大雨のため遊歩道沿いで土砂崩れが発生し、一時入園が禁止された。その後、ふるさと納税などを通じて町内外から寄付が集まっているといい、整備を担当する町職員は「温かい支援に感謝している。ボランティアが育ててきた秋の花々を見に、ぜひ訪れてほしい」と話している。(楠瀬健太)
10/17に散策会
さかわ観光協会は17日午前9時半~午後12時半、牧野公園で山野草散策会を開く。ジョウロウホトトギスは見頃を過ぎるが、キバナアキギリや野菊の仲間などをガイドの案内で楽しめる。参加費は2500円(昼食代込み)。要予約で、問い合わせは同協会(0889・20・9500)へ。