2021.08.31 08:35
慶応大生が高知県越知町に寄付 「人命救助に」とクラウドファンディング 消防士と交流が縁
CFで募った資金を越知町に寄付した田中アンジェリック桜花さん=左=と協力した藤崎祥生さん(同町役場)
昨年末、田中さんが所属するゼミがリーダーシップ論などをテーマとしたオンライン講義を開催。ゼミ生以外も参加できたため、同町越知甲の消防士、藤崎祥生さん(23)も友人の誘いで受講し、グループワークなどで田中さんと交流した。
大学のサークルでライフセービングに取り組んでいる田中さん。藤崎さんと救命に携わる者同士で意気投合し、何か社会貢献をしようと盛り上がって、越知町にAEDを寄贈することを思い付いた。
今年3月、AED5台の購入を目標に200万円の寄付をCFサイトで呼び掛け。約1カ月半で集まったのは22万6千円で、目標額には届かなかったが、支援者への返礼分を差し引いた全額を町に寄付することにした。
27日に町役場で行われた寄贈式に、田中さんはオンラインで出席。小田保行町長は「命を守りたいという田中さんの気持ちを町の皆さんに伝えたい」と感謝の言葉を贈り、田中さんは「大学生の自分が行動し、少しでも役に立つことができて良かった」と喜んでいた。(楠瀬健太)