2021.08.26 08:40
どぶろくノンアル甘酒の販売好調、年間目標1万本を半年で達成 高知県三原村
どぶろくの麹を使った甘酒(三原村の土佐三原どぶろく合同会社)
高知県幡多郡三原村のどぶろく生産者らが昨年10月に売り出したノンアルコール甘酒の売れ行きが好調だ。どぶろく用の麹(こうじ)を使っており、目標としていた年間1万本を半年余りで突破。生産者らは「新型コロナウイルス禍でも前向きに取り組んできて良かった」と喜んでいる。
製造しているのは、村内の農家6戸でつくる「土佐三原どぶろく合同会社」。コロナ感染拡大の影響でイベント出店などが減った中、幅広い年代が楽しめる商品として数年来の構想を実現させた。
500グラムと320グラムのボトルを、同村柚ノ木の会社事務所のほか、高知市の「とさのさと」などの直販所や道の駅で販売。今年5月末までに計1万本を達成した。どぶろく自体の売り上げが例年の半分にまで落ち込む中、収益の半分近くを甘酒が占めるようになったという。
ノンアルコールで未成年でも飲め、東久美代表(60)は「顧客の裾野が広がった。発酵食品人気の影響もあるかもしれない」と好調の要因を語る。
7月下旬には150グラムのパウチ容器が商品に加わった。今月は、新たに会社ホームページと通販サイトも開設。東代表は「例年より厳しいのは変わりないけんど、できることを続けたい」と話している。問い合わせは、同社(0880・46・2681)へ。(新妻亮太)