2021.08.20 08:38
土佐鶴が一升瓶の包装紙廃止 環境配慮、LED照明普及で
一升瓶の包装紙を廃止した商品=右=に切り替えた(安田町安田の土佐鶴酒造)
同社によると、包装紙は少なくとも半世紀以上前から使用。ただ紫外線をほとんど出さない照明の普及や環境意識の高まりに伴い、全国的にも廃止の動きは広がっている。
包装紙は酒瓶に巻きやすくするため機械でしぼりを入れ、従業員が一本一本手作業で巻いていた。廃止はこうした手間やコスト削減にもつながる。
〝裸〟の一升瓶の出荷は7月にスタート。包装紙は土佐鶴らしさの一つだったため、酒屋などから「寂しくなる」「時代の流れとはいえ残念」と惜しむ声が寄せられたという。
同社は「包装紙をはいで捨てる手間が省けて、ごみを減らせる。こうした環境に配慮した取り組みを今後も進めていきたい」と話している。(植村慎一郎)