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2021.07.19 08:35

高知県西部で大雨、6市町村に避難指示 土佐清水1時間86ミリ、宿毛で倉庫倒壊

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裏山の土砂崩れで倒壊した倉庫(18日午後3時50分ごろ、宿毛市山奈町山田)

裏山の土砂崩れで倒壊した倉庫(18日午後3時50分ごろ、宿毛市山奈町山田)

 高知県内は18日、上空に流れ込んだ暖かく湿った空気の影響で、早朝から県西部を中心に激しい雨に見舞われた。土佐清水市の中心部では、県設置の雨量計で午前8時までの1時間に86ミリの猛烈な雨を記録。幡多地域では一時、6市町村で避難指示が出され、宿毛市では土砂崩れで倉庫が倒壊するなどした。県によると、人的被害は確認されていない。

 高知地方気象台によると、1時間雨量は土佐清水市の三崎で午前8時20分ごろまでに72・5ミリ、四万十市江川崎で11時10分ごろまでに71ミリと、いずれも7月の観測史上最大を記録。宿毛市で9時ごろまでに77・5ミリ、高岡郡梼原町で午後0時20分ごろまでに67ミリの非常に激しい雨が降った。

 宿毛市山奈町山田では午前10時半ごろ、民家の裏山で土砂崩れが発生。民家に隣接する木造平屋の倉庫などが押しつぶされた。直前に避難していた住人の男性(69)は「裏手の水路を濁った水が勢いよく流れていて、嫌な予感がした。瞬間的な雨量は、3年前の西日本豪雨より激しく感じた」と話していた。

 幡多地域では道路冠水や山肌の土砂の流出で、通行止めが相次ぎ、宿毛市橋上町還住薮では3世帯4人が孤立。同市の沖の島では市道が幅約3メートルにわたり陥没し、車両が通行止めとなっている。

 また、JR土讃線の須崎―窪川、土佐くろしお鉄道の中村・宿毛線は始発から運休。JR予土線も朝から部分運休したが、いずれも午後7時までに再開した。

 15日午後10時の降り始めから、18日午後8時までの総雨量は足摺岬で444ミリ、四万十市の中村で344・5ミリ、宿毛市で313ミリに上り、いずれも平年の7月の降水量を超えた。

 同気象台によると、県内では19日明け方にかけ、激しい雷雨の恐れがある。雨は昼ごろまでに上がる見通しだが、「地盤が緩んでいる所がある」として、厳重な警戒を呼び掛けている。(八田大輔、新妻亮太)

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