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2021.07.16 08:41

足摺海洋館1年〝竜串色〟好評 入館21万人、リピーターも 土佐清水市

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昨年9月の4連休初日。観光客でにぎわう県立足摺海洋館「SATOUMI」(土佐清水市三崎)

昨年9月の4連休初日。観光客でにぎわう県立足摺海洋館「SATOUMI」(土佐清水市三崎)

 土佐清水市三崎の県立足摺海洋館「SATOUMI」が18日、リニューアルオープン1周年を迎える。新型コロナウイルス禍の中でも想定を大きく上回る客足で、15日までの入館者は21万972人。近場の海の生き物も少しずつ仲間入りし、より地元色が強い水族館への〝進化〟を目指している。

 老朽化で昨年2月に閉館し旧館の隣接地に建設された新館は「竜串全体が自然の水族館」がコンセプト。竜串湾の生き物など350種、1万5千点を展示し、同7月18日に開館した。

 情報発信にも力を入れ、オープン1カ月での入館者は旧館末期の1年分に当たる5万人を突破。10月には単年度の最多来館者数(10万9755人)を41年ぶりに更新した。初年度の目標11万2千人も3カ月余りで上回り、年度末には17万5740人に達した。

 オープン後も生き物採集や展示内容の見直しを進め「来る度に発見がある水族館」を追求。メアジなど地元の生き物が30種類ほど増えたほか、ギンポの仲間など産卵を始める魚も出ており、新野大館長(64)は「生き物が環境に慣れ、魚たちも開館時よりボリューム感が出ている」と笑顔を見せる。

 周辺の観光施設の利用者数も前年同期と比べて軒並み増加。同館の年間パスポート購入者も1万人を超え、運営する県観光開発公社の中島喜久夫社長(64)は「リピーターも増えていて、2年目以降もより地域と連携して竜串の魅力をアピールしたい」と話す。


 本年度の入館者目標は15万人。コロナの影響を受け、バックヤードツアーや館長によるガイドツアー、餌やり体験などはイベント時を除いて開催できていないが、中島社長は「参加プログラムが充実すればもっと楽しんでもらえるはず」。新野館長も「水族館は2、3年目が正念場。目を引くような企画展を考えて発信したい」としている。(山崎彩加)

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