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2021.06.17 08:38

フォっトけないす いけす?水族館?非売品です ママショッピングセンター(大月町)

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鮮魚売り場にある〝池〟(写真はいずれも大月町のママショッピングセンター)

 幡多郡大月町弘見の国道沿いのママショッピングセンター。さて、きょうの晩ご飯はお魚にしようかと、鮮魚コーナーを見てびっくり。幅約2メートル、奥行き1メートル弱の陳列スタンドには水が張られ、活魚…いや、金魚がスイスイスイ~。カメが甲羅を干し、ウナギやザリガニの姿も。店内は淡水魚のミニ水族館の様相だ。

金魚にカメにウナギ…池の生態系が育まれている

 店は戦後に呉服屋、ガソリン販売店などを経て、50年近く前、現在の場所に移転。生鮮食品から日用品まで取りそろえ、住民に親しまれている。

店内で甲羅を干す亀山さん(左)とゴンザレス

 中心になって切り盛りするのは、橋本隆寿さん(49)と恵美さん(47)夫妻。恵美さんによると〝ショッピング池〟の始まりは15年ほど前。町内に魚を売る道の駅などができ始めたため、鮮魚売り場を縮小した。余った陳列スタンドに、恵美さんの父、松田正典(まさふみ)さん(76)が井戸水を流し込み、祭りですくった金魚を放したという。

ドンコ

 以来、巨大水槽と化した陳列スタンドには、客や地域の子どもたちが、近くの川からウナギやカメを仕入れてくるように。現在は金魚8匹、ウナギとドンコ各3匹、カメ、ドジョウ、ザリガニ各2匹。大小のカメには「亀山さん」「ゴンザレス」と名前も付いている。

ウナギ

 来店した高齢男性が「金ちゃん元気かね」と金魚に声を掛ければ、子どもたちは「ゴンちゃんかわいい」とカメの甲羅をなでる。すっかり地域に愛されており、恵美さんは「やめるにやめれんなってしまった」。隆寿さんも「少しでもお客さんの癒やしになれば」とほほ笑む。

 定期的に水を入れ替え掃除もしており、店内は清潔なのでご安心を。そして、池の生き物は非売品です。(宿毛支局・新妻亮太)

ザリガニ

ドジョウ

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