2021.06.12 08:40
ジャコウアゲハ〝救出〟続け10年 香美市・物部川の保護活動、住民と児童協力
ジャコウアゲハは羽を広げると10センチほどで、黒く優美な姿が特徴。幼虫の餌は堤防沿いに群生するウマノスズクサだが、堤防管理のため国土交通省が年2回草刈りする必要がある。
9日には、同市の楠目小学校の3年生38人が理科の授業の一環で参加。「いっぱい守っちゃるで!」と張り切りながら、3センチほどのさなぎが付いた草を丁寧に切り取り、約40匹を保護した。
これまでに救出されたジャコウアゲハは1万匹以上で、近年は年間500匹ほどを保護しているそう。「みんなの協力でここまでくることができた。これからも続けたい」と門脇さん。「虫が苦手な子どもも増えているが、身近な生き物に興味を持つきっかけになればうれしい」と話していた。(小笠原舞香)