2021.05.28 08:35
土佐打刃物の魅力知って 高知・香美市の女性がペティナイフ発売 現代向けにデザイン洗練
企画したのは、同市土佐山田町の嶋崎絵里さん(41)。東京で外資系保険会社やキッチン用品を取り扱う会社などに勤め、昨春「古里に関わる仕事がしたい」と帰郷。地域や生活に根差してきた地場産業に魅力を感じ、昨年9月に土佐打刃物の商品を開発、販売する「SOMATAKA」を立ち上げた。
刃は黒鳥鍛造工場(高岡郡四万十町)、柄は木工品メーカー「土佐龍」(須崎市)に製造を依頼し、今月中旬に発売。現代のキッチンにも合う洗練されたデザインが特徴で、贈答用としても県外、国外にも広くPRしたいとする。
ほかにも、ブレッドナイフや料理包丁を試作中。インテリアになじむ包丁立てなど、県内の職人とコラボした商品の販売も検討している。「手入れして長く使える土佐打刃物は、持続可能な社会を目指す現代にも合う」と嶋崎さん。「職人の手仕事を生活の中で感じてほしい」と話していた。
商品の購入は「SOMATAKA」の公式サイトから。(小笠原舞香)