2021.05.25 08:56
高知県日高村がスマホ100%普及目指す KDDIと協定、アプリで防災・健康管理
計画では、村民のスマホに県の防災アプリや健康管理アプリ、地域通貨アプリ、無料通信アプリを導入。非常時も念頭に置いた防災情報の発信や体力づくりの促進、地域経済の活性化などを図る。
既にスマホ所有中の村民も、通信会社にかかわらずアプリは利用可能で、村が無料で設定する機会も設ける。
村の調査によると、村内の10代以上のスマホ普及率は約64%。所持していない村民約1100人には購入を促し、6月から村内でKDDIがスマホを出張販売する。新規に持つ人には、地域通貨5千円分をアプリで付与し、手数料や端末代の負担を補う。月々の利用料は村民が負担する。
スマホに不慣れな高齢者らには、KDDIが夏ごろからスマホ教室を順次開催するほか、村が村内の事業者に使用方法の研修を行い、サポート施設を認定。困った際の〝駆け込み寺〟となってもらい、村民同士で扱い方を教え合う仕組みも設ける。
この日は県庁と東京とをオンラインで結んで協定締結式を実施。KDDIとチェンジの幹部らが事業内容を説明した。戸梶真幸村長は「政府も行政のデジタル化を呼び掛けており、村として基盤整備をする。全国のモデルになる取り組みにしたい」と述べた。(楠瀬健太)