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2021.05.17 08:35

成長する高知県内企業の哲学が本に 10社の経営者、熱く語る

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 独自の強みを持って成長している高知県内の中小企業10社の経営哲学などをまとめた本「中小企業が時代を生き抜く7+1の知恵」が、このほど刊行された。アイスやよさこい祭りの衣装、土佐和紙などを手掛ける経営者たちの情熱やビジョン、創意工夫を対談形式で紹介している。

 元県職員で、約40年にわたり企業支援に携わってきた小松宗二さん(66)=高知市=が監修。小松さんは「高知は輸送コストがかかる条件不利地。量産ができないため、誰もがやらないことをやり続けるしかない。県内の企業は本当にたくましい」と話す。

 食品、縫製、水産、機械、IT、製紙などの10社から11人の経営者らが登場。小松さんとの対談を1社当たり20~30ページにまとめ、女性経営者による座談会も収録した。

 高知アイス(吾川郡いの町)の浜町文也社長は、南国市の桃農家に「この桃でシャーベットを作りたい」と頼み込んで、畑のそばに工場を建てた創業当時のエピソードを披露。それぞれの対談には地域の歴史や県の政策などの話題も交え、県内の産業構造が理解できる内容になっている。

 小松さんは「高知にはこんなに面白い企業がある、困難に立ち向かって乗り越えてきた企業がある、と多くの人に知ってもらいたい。企業支援の関係者も読んでほしい」と話している。

 南の風社刊、A5判224ページで税込み1980円。県内書店で販売している。(山本仁)

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