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2021.05.03 08:40

むろと廃校水族館、人気集め3周年 苦境にも知恵絞る醍醐味...若月館長に聞く

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「どこかに需要はあり、いかに知恵を絞るかが大事」と語る若月元樹館長(室戸市のむろと廃校水族館)

 室戸市室戸岬町のむろと廃校水族館が4月26日で3周年を迎えた。旧椎名小学校の校舎を生かしたユニークな水族館はオープンから1年で約17万人、3年で約38万人が来館した。一方、昨年は新型コロナウイルスでの休館という困難も経験。同館の若月元樹館長に、3年の歩みと今後の構想を聞いた。

 ―3周年を迎えて。

 「オープン前は、ここまで大きな話題を呼ぶと思わなかった。口コミやネット、全国区のテレビ番組で取り上げられ、うまくいき過ぎたと思う」

 ―海洋に漂うごみなど、斬新な展示も多い。

 「常に新しい、他の水族館にないことを考えている。他のスタッフや研修生のアイデアもどんどん取り入れる。そうすれば一度来た人にも新鮮な気持ちで見てもらえるはず」

 ―昨年は新型コロナで打撃を受けた。
 
 「水族館は、客が入らなくても稼働を止められない。餌代や光熱費など平日の赤字を、休日の黒字で埋める経営なので、春休みや大型連休を失ったのは大きかった」

 ―気持ちは折れなかったか。

 「コロナだからこそ、いかに知恵を絞るかが経営の醍醐味(だいごみ)。くじ景品のぬいぐるみにシュモクザメを加えてみたらヒットした。どこかに需要はあり、何かできることはある」

 ―今後の展望は。

 「今夏に阿佐海岸鉄道・阿佐東線で走り始めるDMV(デュアル・モード・ビークル)の停留所が設けられ、多くの観光客が来る。高齢者や車いすの人らも楽しめるようバリアフリー化を進めたい。県内の観光施設や事業とのコラボ企画も行って、高知の魅力を発信したいと考えている」(聞き手=板垣篤志)

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