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2021.04.24 08:35

土佐山田の住民手作り地酒「佐岡郷」4年ぶり復活 害虫被害乗り越え...香美市

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新酒祭りで4年ぶりに復活した「佐岡郷」をPRする住民ら。ラベルの題字は山田高校書道部員の筆(香美市の旧佐岡小学校)

 香美市土佐山田町佐岡地区の住民が休耕田で栽培した酒米を使った日本酒「佐岡郷」がこのほど、4年ぶりにお目見えした。手間暇掛けて酒米を栽培した住民らは「苦労した分、うまさもひとしお。すっきり辛口な味を楽しんで」とPRしている。

 2016年度、住民有志でつくる佐岡地区地域振興推進協議会が過疎化が進む古里を元気にしようと企画。休耕田で県産酒米「吟の夢」を栽培し、市内の松尾、アリサワ両酒造で精米歩合50%の純米吟醸に仕上げた。

 評判は上々で「もう一度飲みたい」との要望が地区内外から続々。労力が掛かるため「取りあえず1回こっきり」と決め、昨年6月から復活に取り組んできた。

 酒米は前回と同様、約25アールで栽培したが、今回借りた休耕田は標高300メートルの高台で「しんどさが違うた」と住民ら。害虫被害にも見舞われ、収量は約4割減ったものの、何とか4合瓶(720ミリリットル)換算で813本分を醸造した。

 18日、旧佐岡小学校(土佐山田町本村)で開いた新酒祭りで、事前予約の限定84人にお披露目。酒米のおにぎりも振る舞った。同協議会の前田巧会長(73)は「いつできるか分からん幻の酒やけんど、また休耕田が見つかったら…。みんな酒好きやきね」と再復活もにおわせた。

 1本1900円で、地元の酒店やスーパーで販売。問い合わせは同協議会(090・8064・0429)へ。(小笠原舞香)

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