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2021.04.17 08:33

「休廃校資料に光を」学校日誌は地域の軌跡 土佐清水市旧大津小 伝染病、災害、戦争…

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廃校に眠る膨大な資料が運び出された(土佐清水市大津の旧大津小)

 土佐清水市大津の廃校舎内で眠っていた明治以降の学校日誌95年分が昨夏、搬出(資料レスキュー)された。これまでの作業で、各年の主な記述をまとめた目録リストがほぼ完成し、全体像が見えてきた。記述は学校生活にとどまらず、集落の出来事、学校運営に直結する全国ニュースなど多岐にわたる。伝染病、災害、そして戦争で揺れ動いた学校と地域の軌跡が、ありありと浮かび上がる。

 旧大津小は学制公布の3年後に当たる1875(明治8)年に創立された。今は廃虚同然の校舎内に、1993年の休校当時のまま資料が残されていることが判明。昨年6月、「高知県の学校資料を考える会」や市教委などが約4千点をレスキューした。

現存する最古の日誌は1892年。「大津簡易小学校」とある

 学校日誌は1892年度から昭和後期までの95年分が回収された。医療が未熟だった明治期には、教員の病気による長期欠席、死去の記述が目立つ。教員1人が欠けると、1カ月超の休校も珍しくなかった。教育を担う人材も不足していた。…

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