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2021.04.08 08:33

イタドリ、凜と若芽 香美市香北町

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春の日差しを浴びながら空に向かって伸びるイタドリ(香美市香北町梅久保)

 高知の春の味覚、イタドリが香美市香北町の山あいで収穫されている。暖かい日が続き、例年より1週間ほど早い芽吹き。山の幸が食卓を彩る季節が今年もやってきた。

 〈にごり酒 破竹(はちく)虎杖(いたどり)乾(ほし)ざかな ありてたのしも 山の夕餉(ゆうげ)も〉。かつて家の没落や家庭の不和で漂泊の旅を続け、同町に隠せいした歌人、吉井勇も、山の恵みに舌鼓を打って心の傷を癒やしたのだろう。

 桜の花が散り急ぐこの時季、同町梅久保の畑では近くの奥宮泰彦さん(77)が収穫の真っただ中。うららかな春の日差しを浴びた若芽は、凜(りん)と空を仰いでいた。

 1日あたり50本ほど採り、地元の道の駅へ出荷。「小さい頃からよう食べよった。甘辛く煮たのが好きやね」と奥宮さん。収穫は今月中ごろまで続くという。(小笠原舞香)

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