2021.03.03 08:41
ひな祭り版フラフで桃の節句祝う 香美市の染工場制作
フラフは、男児の健やかな成長を願い、こいのぼりとともに端午の節句に揚げられる。創業119年の三谷染工場は、注文があれば「ひな祭り版」を制作してきた。
「女の子にもフラフを贈りたい」と話すのは、高岡郡四万十町家地川の会社員、友村幸さん(36)。生後5カ月の長女、有花ちゃんの初節句を祝うために注文した。
縦175センチ、横110センチのフラフは巨大なタペストリータイプで、室内に飾ることを想定している。有花ちゃんの名前とともに、色鮮やかなおひなさまが描かれている。
出来栄えを見た友村さんは「フラフは男の子のイメージがあるので、新しい。華やかで迫力もある。場所も取らないので居間に飾りたい」と笑顔だった。
三谷染工場は今後、ひな祭りフラフを定番商品のラインアップに組み込むという。4代目の三谷泰清さん(41)は「高知のフラフ文化を広く伝えるきっかけになれば」と話している。(小笠原舞香)