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2021.03.03 08:39

生徒の生きづらさを曲に 日高特別支援みかづき分校が合唱CD

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レコーディングに参加した3年生と宮地克也さん=右端 (高知市の日高特別支援学校高知みかづき分校)

「不器用でも生きているよ」
 日高特別支援学校高知みかづき分校(高知市中万々)の3年生が歌うオリジナルの合唱曲「青と光」がCDとなり、2日発売された。交流のあるシンガー・ソングライターが生徒の気持ちを聞き取り、制作。この日行われた日高特別支援学校高知みかづき分校の卒業式で披露され、生徒たちの門出を祝った。

 制作したのは宮地克也さん(36)=高知市。日高特別支援学校高知みかづき分校で人権コンサートを開くなど交流を続けてきた。教員から「生徒たちが生きづらさを抱えている」と相談を受け、昨年6月から曲作りを始めた。

 歌詞は1、3年生へのアンケートをヒントに考えた。「友達とどう接したらいいのか」「先生に怒られたくない」など、赤裸々な思いから想像を膨らませ、完成させた。

 11月に日高特別支援学校高知みかづき分校で開いたコンサートで披露すると、「第二の校歌にしたい」と大好評。3年生の歌声を収録することになり、機材を学校に持ち込んでレコーディングを行った。

 「人はみな、孤独の中を進む それぞれの舟」「不器用でも生きているよ」―。バラード調の曲は卒業式の退場曲として流れ、レコーディングを経験した3年生の旅立ちに花を添えた。佐竹来暉さん(18)は「みんなで合わせるのが大変だったけど、気持ちを込めて歌えた。楽しかった」と振り返った。

 宮地さんは卒業式の日を選び、CDとして発売。売り上げの全てを同校に寄付することに決めている。式を終え、ほっとした様子の卒業生たちを見守りながら「この歌で旅立ってくれてうれしい。学校行事などで末長く歌ってほしい」と話していた。

 CD「青と光」には生徒の歌声など三つのバージョンを収録。バンド名は「ヒゲンジツシュギ」で、1100円(税込み)。TSUTAYA中万々店などで販売している。(藤川こころ)

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