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2020.11.13 18:00

【動画】ししとう家族に待望のオファー 南国市十市小で児童と交流

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マーチ踊り料理対決を約束
幡多郡三原村非公認のご当地キャラ「ししとう家族」に待望のオファーが届いた。てかてか光る緑の夫婦を招いたのは、シシトウ生産が盛んな地域にある南国市の十市小学校。13日、小学校を訪れ、テーマ曲「ししとうマーチ」を一緒に躍るなど児童たちとたわむれた。地域のPRに励む児童たちと近々、シシトウ料理の3番勝負を約束したかと思えば、「これから目指すは全国区。どんどん広めていくで」と飛躍を誓い、シシトウ頭からしたたる汗をぬぐった。

三原村近隣のイベントなどへ出演依頼はあったものの、幡多地域以外では待ちに待ったオファー。ししとう家族の存在を知った十市小6年生の担任、藤井啓史教諭が、「地域を有名にしたい」とのテーマで総合的な学習に取り組む児童たちの講師として招いた。

「かわいらしく、ではなく、あの見た目で攻めていくのがすごい」と、家族を絶賛する藤井教諭。自分たちが住む地域をよく知り、PRしようと励む児童の取り組みに役立てようと、高知の端っこの小さな村の売り出しに奮闘するししとう家族との交流を企画したという。

この日、テレビ電話での授業のつもりで教室に集まった6年生計47人の前に、サプライズで登場したししとう家族。あいさつ代わりのししとうマーチは、大勢の子どもたちを前に緊張したのか、わずかに肩が震えていたが、「ええっ」という静かな歓声と、優しげな手拍子になめらかな動きを取り戻していた。

踊りを終え、手を振る緑色の2人に「なんで顔もないただのシシトウをかぶったの?」「トマトやユズじゃなくてなぜシシトウ?」「2人は本当の家族?」…。次々と鋭い質問を繰り出す子どもたちに2人は、「人が減って、このままでは三原村もなくなってしまうかもしれない。何もしないという選択肢もあったけど、村の人はじっとせず、売り出していこうという思いがある。これからもどんどんやっていきます」と力強く応じていた。

質問の後は、児童と一緒にししとうマーチ。明るく元気に体を動かす笑顔に囲まれ、いつも以上につややかな体を上下させた2人。さらに交流を深めようと、シシトウ料理の3番勝負を持ちかけると、「やりたい」「やるからには勝つ」と子どもたちも応じ、互いに今後のレシピ考案へ意欲を見せていた。

地域のPR方法のヒントを得た子どもたちは口々に「最初は気持ち悪かったけど、かっこよく見えてきた」「かわいい。来てくれてうれしい」と笑顔。2人を取り囲んで、最後まで握手やサインを求めていた。

名残惜しそうに子どもたちを見送った妻、シシトミドリは「緊張したけど、温かく迎えてくれ、一緒に躍ってくれて楽しかった。子ども同士の交流も進めたいし、いろんな学校にも行きたい」と目を輝かせていた。
(飯野浩和)

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