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高知県内でもウェブ就活が広がる コロナ禍で企業採用減も

(2020.06.03 08:40)


ウェブでの就職合同説明会。企業担当者は学生と モニター越しでやりとりした(5月23日、南国市内)
 新型コロナウイルス感染症が、高知県内の2021年春に向けた新卒採用活動にも影響を与えている。学生と接する機会が制限される企業はウェブ形式を導入。業績悪化で採用枠を絞り込む動きも出ている。

 「御社の求める人物像は?」「自分で考えて行動できる人です」

 パソコンのモニター越しに、学生と企業の人事担当者がやりとりする。5月下旬、県内企業10社と学生約30人が参加し、ビデオ会議システムを使った合同説明会が開かれた。

 就職活動は例年3月に会社説明会、6月に選考活動を解禁する日程を軸に行われる。今年は合同説明会が軒並み中止になり、代わる場として設定されたのがこの説明会。参加した南国市の企業担当者は「学生と接点ができるのはありがたいが、まだ慣れなくて…」と苦笑いを浮かべた。

  ◇  

 活動解禁日には強制力はなく、先行して面接を始めた県内企業もウェブを活用。技研製作所(高知市)は最終面接までウェブ方式で対応した。担当者はプラス面として「対面でマスクを着けて面接するより表情は分かるし、(遠隔参加で)学生の負担も軽い。説明会にはこれまで以上にいろんな場所からの参加があった」と語る。

 ただ「やっぱり、もどかしい」とする声は多く、四国銀行は「会わないと分からない空気感もある。ウェブでは例年より面接回数を増やして対応した」。香南市に拠点を置く歯科材料メーカー、ヤマキン(大阪市)も「ウェブだけでは人柄をつかみにくい。例年、工場見学をセットにし、その見学中の会話で見える部分もあるので」とする。

 「一度も会わずに出した内定は辞退されやすいのでは」と不安がる声もあり、ある企業は「最終面接だけは対面方式にしたい」。

 一方、例年と異なる就職活動に学生側も戸惑う。高知大学4年の男子学生(21)は「本当は合同説明会でいろいろな会社の話を聞きたい」とし、「ウェブは自分をアピールできるか不安。できれば直接会いたい」とも話した。

  ◇  
 コロナの影響で、採用計画を見直す高知県内企業も出てきている。

 東京、大阪にも店舗を構える土佐料理司(高知市)は前年並みの10人前後の採用を考えていたが、5、6人程度に減らす。担当者は「今年いっぱいは客足が戻らないと予測し、減らさざるを得なくなった」。

 城西館(高知市)は4月中旬以降、ほとんどの日で宿泊部門を休業とし、「今年の春に入社した社員も現場に入れていない状況」。来春採用は7人程度を計画していたが、「既存の雇用を守ることに専念したい」と、採用を見送ることにした。

 一方、中央大手が採用を絞り込み、近年顕著な「売り手市場」が緩む中、「地方は人材確保の好機」と捉える企業もある。

 高知市の小売業者は「学生に興味を持ってもらえるチャンス」とし、別の製造業者は「満員電車や人混みのない地方を希望する学生も増えるのでは」と期待。積極的なPR活動を展開する方針だ。 (高知新聞取材班)

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