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分身ロボで屏風絵鑑賞 絵金蔵に福岡の難病女性が来館 香南市

(2020.04.23 08:41)

喜びを表現するオリヒメ。操作者の中島寧音さんは福岡県の自宅から芝居絵屏風を堪能した(香南市の絵金蔵)

「在宅観光のヒントに」
 香南市赤岡町の絵金蔵にこのほど、遠隔操作で映像や音声を送受信できるロボットがやってきた。これは、難病で寝たきりとなっている女子高校生の“分身”。病気や障害で外出が難しい人に文化芸術を楽しんでもらう試みで、同館は「新型コロナウイルスで外出自粛が続く中、在宅観光のヒントにもなるのでは」と期待している。

 「これは源平時代の話なんですよ」「ふむふむ」。幕末の絵師・金蔵の芝居絵屏風(びょうぶ)の前で、ロボットがうなずく―。

 オリィ研究所(東京都)が開発した「OriHime(オリヒメ)」は、高さ23センチの手乗りサイズ。内蔵カメラで映像を見ながら、遠隔地でスマートフォンやタブレットなどを使って操作する。付属のマイクで会話したり、手を動かしたりして意思疎通もできる。

 同研究所の富永聡子さん(55)=香南市出身=は以前から、オリヒメを連れて日曜市などを訪問。今回は、知人で絵金蔵の学芸員、福原明理さん(30)に「絵金蔵に行ってみたい」と提案した。

 今回オリヒメを操作した福岡県の中島寧音(ねね)さん(17)は、神経細胞の働きが衰え運動機能が低下する指定難病「脊髄性筋萎縮症」で寝たきりだ。昨年、同研究所が企画した分身ロボットを使ったカフェの接客体験に参加。今回は7日に絵金蔵“来館”が実現した。

 福原さんが屏風絵の場面や特徴を解説しながら、「絵金さんの雅号はどこにあるでしょう」と質問すると、富永さんの手に乗ったロボを操って絵を隅々まで観察。「ここですか」と、手を動かして指す場面もあった。

 中島さんは「特徴ある血赤と緑色の対比がカメラ越しにも伝わってきた」と満足そう。福原さんは「会話に少し時間差があったけど、いつも通りガイドできた。もっと分身ロボットが浸透し、観光できるようになれば」と話していた。(川嶋幹鷹)

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