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【新型肺炎の対応】冷静になって警戒しよう

(2020.02.08 08:00)

 新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。
 感染確認は中国で3万人を、日本では80人をそれぞれ超えた。終息の気配はなく、気を緩めることはできない。
 とはいえ必要以上に恐れることは避けたい。専門家によると、このウイルスはいまのところ、季節性インフルエンザと比べても毒性が特段に高いとは言えないという。
 国内では死者も出ていない。ところが、店頭ではマスクや消毒液の売り切れが続出し、それらを日常的に使う医療機関の調達にも影響が出始めている。
 買い占めや過剰な利用によって、本当に必要な人の元に行き渡らないことがあってはならない。冷静になって警戒したい。
 厚生労働省は、新型コロナウイルスについて国民向け「メッセージ」を出している。
 日本では「流行が認められている状況ではありません」と説明。「風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳(せき)エチケットや手洗いの実施がとても重要です」と呼び掛けている。
 専門家も、通常の感染症対策の励行で対処できるとしている。予防の面からも極端に恐れる必要はないということだ。
 そうは言っても感染者は増え続けている。中国では高齢者や持病がある人を中心に600人超が死亡した。季節性インフルエンザの流行期であり、花粉症の季節も近づいている。マスクなどを確保しておこうという気持ちは無理もない。
 問題は、そんな心理に付け入るかのように店頭で買い占め、インターネット上で高額転売する例が相次いでいることだ。定価の100倍以上の値段で販売しているものもあり、消費者庁は取り扱いサイトの運営業者に対応を要請した。
 高額転売はさらに不安をあおり、一層の買い占めや品不足を生みかねない。売り手、買い手双方の良識が問われよう。
 メーカーは増産体制を敷いているようだが、需要に追いついていないのが現状だ。長期化すれば国民は外出を控えるようになり、消費の低迷につながりかねない。経済面からも冷静になりたい。
 政府の対応にも疑問がある。
 新たなウイルスによる感染症拡大の恐れはこれまで、重症急性呼吸器症候群(SARS)など何度か発生してきた。マスクの不足も2009年の新型インフルエンザの際に問題になった。緊急時への備えは十分だったのだろうか。
 チャーター機で中国から帰国した邦人への対応や約3700人が乗ったクルーズ船の検疫などを見ても、政府の危機管理体制や人権への配慮は十分とは言い難い。
 こうしたことも国民の不安を助長していると政府は受け止めるべきだろう。不安解消のためには引き続き水際対策や治療薬開発の強化なども求められる。

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