声ひろば 2019年12月8日、日曜日|高知新聞

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声ひろば 2019年12月8日、日曜日

(2019.12.08 08:00)


1.本が喜んでいる
【大原寿美、75歳、NPO法人高知こどもの図書館理事長、高知市】
 開館20周年を迎える高知こどもの図書館は、来年春にオープンする高知県公文書館(旧県立図書館)1階へ移転することとなり、現在ひっこし作業のため休館中です。
 11月末の3日間、量的に持って行けない本たちを思い切って除籍し、リサイクル図書おゆずり会を行いました。思い出深い本たちでしたが、買い替えたい本、複本がたくさんある本、そして新図書館が一層子どもに特化する蔵書構成になるよう、大人向けの一般書も除籍対象としました。
 その本選びからほこり拭き、スタンプ押し、会場づくりまで準備できたのは、時間をかけたボランティアさんの協力あればこそでした。
 そして当日、新聞でも広報していただいたおかげで初日は何と300人近い方々が来館、数千冊の本があっという間に3分の1に!
 2日目、3日目に来られた方々には「絵本はなくなったのですよ」「少しになっていますが…」と応対することになりました。それでもゆっくりじっくり見て回って思いがけなく探していた本があってうれしいと言ってくださる方も。本たちがどんなに喜んでいることでしょう。
 移転のための募金やカレンダー販売にもご協力いただきました。みなさまありがとうございました。

2.文化施設落成に一言
【池光子、80歳、土佐市】
 3年前、「声ひろば」に「複合文化施設に一言」という題で掲載されました。今その文章をみますと「元気なうちに設備の整った快適なホールで音楽を聴き、演劇や映画も見たい。そんな日が一日も早く来てほしいといつもいつも思っている。しかし、人口減が予想される中で施設が子や孫たちへの過剰な負担となることがないように願うとともに、乳幼児から大人までが気軽に出かけて行き、たくさんの人々と出会う場になるよう心から願っている」と結んでいました(要約)。
 土佐市に立派な複合文化施設が出来上がり来年3月に開館するようですが、施設の借金は30年もかけて返済しなければいけないそうです。広報や議会だよりによれば、開館記念に三山ひろしさんのコンサートを予定しているようです。三山さんは歌もトークも大変上手でさっぱりとしていて素朴な感じが私も大好きです。しかし税金を250万円も補助してまで呼ぶというのにはちょっと驚きました。
 施設の維持管理にもお金がたくさんかかるというのに、そんなにまでして呼ぶ必要があるでしょうか。むしろ、市民への最初のおひろめは、土佐市内の保育園・幼稚園の園児の発表、児童、生徒の合唱や演奏、ダンスや太鼓等、大人も子どもも市民がこぞって施設の出発を喜び合えるものでよいのではないでしょうか。
 プロによる有料の催しはそのあとからでよいと思います。

3.海の貴婦人
【浜田健夫、70歳、非常勤職員、高知市】
 妙齢のご婦人たちに誘われて、ホエールウオッチングに行った。宇佐のしおかぜ公園から午前8時出港し、土佐湾に乗り出した。天気晴朗にして、風もない日曜日。
 「鯨遭遇率は94%」と船頭さんが胸を張った。1時間半ほどで黒潮の潮目に着くと、親子のニタリクジラが気持ちよく泳いでいた。ここには6組の親子鯨がすみ着いているらしい。
 人間を恐れる感じはなく悠々としている。鯨の潮吹きをブローと言うが、ブローを目印に追いかける。船首から脚を投げ出し潮風を受け鯨を追うのは爽快で、まるでジェットコースター。ニタリクジラは体長13メートル体重25トンあり、スマートで肌が美しい。海の貴婦人と呼ばれるゆえんである。
 この貴婦人は体長で大型バス、体重で人間500人に相当する。私は仕事で苦しい時「言うたちイカンちや、おらんくの池にゃ、潮吹く魚が泳ぎよる」と歌い励みにしたが、鯨がこれほど大きく美しい生き物とは思わなかった。
 日本は国際捕鯨委員会(IWC)から脱退し、今年31年ぶりに商業捕鯨を再開したが、本当に必要だろうか。私は日本も国際協調して捕鯨を中止し、海の貴婦人を守ってほしいと思う。帰港時、土佐湾はキラキラと生気にあふれ実に美しかった。

4.心にしみたおもてなし
【市原利行、71歳、高知市】
 今年も残すところ1カ月を切り、1年を振り返ることが多くなった。特に印象に残った出来事が、今年、高知県開催15回目となる「カシオワールドオープン」(カシオ計算機主催)の観戦と、芸西村の会場で受けた「おもてなし」だ。
 本大会は高知に来た第1回から欠かさず観戦し、今ではホストプロ、石川遼選手の「おっかけマン」として、プレーを楽しんでいる。今年も初日から出かけたが、あいにくの雨。石川選手の18番ホールでのプレーを見ただけで帰宅の途についた。
 だが、会場の乗り場には行き先のバスが到着していない。仕方なく傘を差しながら待っていたところ、すぐ後ろで待機していた東部バスの運転手さんが「このバスで、待っちょりや」と言って、乗せてくれた。
 観戦中からぬれていた私たちにとって、この救いの声はまるで神様のように聞こえた。この間、わずか3分ほど。それでも「来なければよかったね」と2人とも暗い気持ちになっていただけに、大変心にしみた「おもてなし」だった。
 今年5月、「令和」の時代になった。来年からは「高知家は、おもてなしワンチーム」とキャッチコピーを変えるなど、新しい時代に即した県づくりを進めてほしいものだ。

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